藤山

付知が誇る画家、熊谷守一氏。ここ藤山は、守一氏の生家の屋号が町名の由来となっています。藤山熊谷家が製材業を始めたのは、明治34年5月のこと。用水路の水を使って水車を回し、丸鋸で松や杉、モミ、栗を製材していました。「付知川に於ける材木伐出の沿革と絵解」(東濃森林管理署蔵)に描かれた水車は、藤山製材のものとも言われています。明治40年代には一区下浦に平岩製材と呼ばれる分工場を開き、そこでも水力利用の製材を行いました。

昭和13年から昭和37年に存在した付知の森林鉄道は、藤山で街道を横切っており、ここには踏切が設置されていました。御料林の管理経営を行う御料局付知出張所も置かれ、辺りには多くの製材工場や木工所がありました。

参考:付知町史

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